2008年6月14日 (土)

ゴールデンスランバー

伊坂幸太郎氏の最新作で、2008年本屋大賞受賞作
「ゴールデンスランバー」

を先ほどようやく読み終えました。 51ph7ddxhql_sl500_aa240_
いやぁ、ハードカバーで、500頁もの長編なので、
ちょっと読むのに時間がかかってしまった
(;・∀・)

内容は・・・
何がなんだか分からないうちに
首相暗殺の濡れ衣を着せられたひとりの男の逃亡劇です。

注:以下、多少のネタバレありです!

このお話は言わずもがな、
ジョンFケネディ暗殺事件がモチーフになっています。
私がケネディ暗殺事件のことを知ったのは、
小学校高学年か中学生だったと思うけれど、
最初にこの事件のことを何かで知ったときは、犯人は
「オズワルド」という人物だと一瞬思っていました。
でも、今はもちろん私だって誰だって、
オズワルドが犯人とは思っていません。
この事件の背後には、いろんな事が隠されていると思います。

この「ゴールデンスランバー」も同じように、
一市民である主人公「青柳雅春」が、
何故か目に見えない巨大な力によって、
首相暗殺犯に仕立てられ、
目に見えない巨大な力の前では、
逃げるしかすべがない・・・。

濡れ衣を着せられて犯人にされて、
逃げ続ける主人公が可哀相で可哀相で、
でも、最後はどうなるのか気になって気になって・・・。

でも、彼は全く孤独でひとりではなかった。
彼が犯人じゃないって信じる人たちが
彼の逃亡を手助けしてくれた。
それが読んでいて救いでしたね。

でも、こういう話、
現実に全くないとも言い切れなさそうで怖い・・。

もしも、私が目に見えない巨大な力によって、犯罪者に仕立てられたら、
どうやって、無実を証明できるだろうか?
巨大な権力の前では一市民なんて、無力なもんだ・・・。

そして自分の大切な友人が、巨大な力によって犯人にさせられたら、
その無実を信じて、巨大な権力に逆らってまでも
その人の為に行動出来るだろうか?

あとお話に出てくる、街中に張り巡らされている監視システム。
凶悪犯罪を未然に防ぐという名目らしいけれど、
政府に四六時中、監視されるのって何か怖い・・・。

でも、最近実際に起きている凶悪事件を考えると、
近い将来、そういったものも出来ちゃうのかな・・・?
とか、物語を読みながらいろいろと考えちゃいました。

とにかく、壮大なスケールの物語です。
きっと、いつかは映画化するんだろうなーって
今から考えたりして・・・。

最後に、伊坂幸太郎さん、
「たいへんよくできました。」

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2008年4月28日 (月)

重力ピエロ

私の好きな伊坂幸太郎氏の小説
「重力ピエロ」
をさっき読み終えました。

51c3aed1ywl_sl500_aa240_ 入院中は、同じ伊坂氏の「チルドレン」
を熟読していた私(;・∀・)

<STORY>
兄は泉水、弟は春、優しい父、美しい母、
家族には過去に辛い出来事があった。
その記憶を抱えて兄弟が大人になった時、事件は始まる。
連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。
そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。
謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは・・・。

主人公は兄の泉水ですが、
弟の春は見る人を皆惹きつけてしまう様な美しい容姿の持ち主。
しかし、その弟には非常に重い出生の秘密があった。

物語が進むにつれて放火事件が起こり、
謎解きに乗り出す兄弟ですが、最後に待っていたのは、
重くて悲しい真実。

でも、「アヒルと鴨のコインロッカー」でもそうですが、
伊坂幸太郎氏の書く物語は重い内容が多いにも関わらず、
不思議と重くならないように書くんですよね。

そこには重い真実がありました、終わり。ではなく、
不思議と読後に爽やかな気分にさせられる。

それが伊坂氏のセンスで、世間に「伊坂マジック」と
言わしめる所以なのかな?

実は弟の春は、他の家族と血が繋がっていない。
(正確には父親が違う。)
それでも血の繋がりを超えて仲のいい家族であり、兄弟。
素敵な家族じゃん!と思いましたね。
登場人物についても一部の人を除いてはすごく愛着が沸きます。
この物語は、またお父さんがすっごくいいんですっ!

最後については、「罪と罰」の考えでいくと
賛否両論あるかも知れませんが、
私はこの終わり方でよかったと思っています。

この小説で私が気に入った言葉
「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ。」

早く伊坂氏の最新作「ゴールデンスランバー」も読みたいっ!

あ!そういえば、この「重力ピエロ」って
映画化が決定したんですよね?
確か主人公が加瀬亮さんで!
加瀬亮さんが兄の泉水役で、お父さん役が小日向文世、
美しいお母さん役に鈴木京香で!

いいんじゃないですか!優しいお父さんに小日向さん、
美しいお母さんに鈴木京香さんってピッタリ!
でも弟役の役者さんが分からない・・・orz
弟の春役は、相当魅力的な俳優じゃないとイヤだぁ!!!

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2008年4月26日 (土)

イニシエーション・ラブ

病院の待合室で一冊の小説を読みました。
「イニシエーション・ラブ」41rd8tfmbjl_sl500_aa240_

基本はベタな恋愛小説なんですが、
最近、恋愛小説の類は苦手な私(;・∀・)

でも、書評に「必ず二度読みたくなる」とか
「実はミステリー小説」
って書かれていたので、
気になってしまって読んでしまいました(;・∀・)

何か、しばらくは本当にベタな若い男女の恋愛描写が続いているので、
そんなにキッチリと細部まで読んでいなかったんですが、
最後の2ページで
「え???どーいうこと?」
ってなり、一杯疑問が頭に沸いたものの、
すぐにその疑問が解けなかった自分の
頭の悪さに愕然としました(;・∀・)

読み直していくうちに疑問も解消されて、
「そーだったんだ!」
って分かったんだけど・・・。
(1回目でもっと細部まで読んでおけばよかった・・・。)

でも、こういうトリック物語が書ける作者さんって
すごく頭がいいですね。

私もいつか、物語を書いてみたいなーって
いう気持ちもあるのですが、こういうお話は思いつかないや・・・。

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2008年2月11日 (月)

L FILE No.15

また、「デスノート」の「L」の話題ですみません(;・∀・)
「L FILE No.15」

080202_23100001 本物か捏造か?
ワタリが遺した「L」のラストファイル。
写真=蜷川実花、
漫画=大場つぐみ×小畑健、
そしてワタリの日記・・・。
稀代の才能が送る、「L」最大のミステリー。
ビジュアルキャラクターブック。

まぁ、要するに松ケン「L」の写真集であり、
原作者の書き下ろし漫画が少しあり、
そして、ワタリの日記の3本立ての
「L」ファンにはたまらない一冊ということです(;・∀・)

原作「L」も松ケン「L」も大好きな私にとっては、
貴重な一冊です。

蜷川実花さんが撮る「L」は、
蜷川さん独特のポップな色彩もあいまって、
すっごくキュートですっ(〃▽〃)♪
蜷川実花さんって「L」のファンだったの?と思うくらい
「L」への愛を感じる写真が満載です。

あと、原作「L」ファンには夢のような、
「デスノート」の生みの親である
大場先生と小畑先生による「L」の「カラー漫画」

生みの親である原作者から「L」の過去や、
「L」の知られざる日常を描いてもらって、
「Lオタ」な私は超満足ですっ!!!

漫画は、マジで面白くて笑えました。
そして、へぇーって納得しました。

あと、ワタリの日記は泣いてしまいました・・・。

この一冊、映画よりクオリティた・・(ry
ネタバレになるので、書くの止めます(;・∀・)

また、L change the WorLd
の原作である小説本も映画を観る前に買いました。

080202_23100002 この小説は映画の原案ですが、
映画よりも登場人物の細かい部分が分かって、
私個人的には、小説の方が映画よりいいかな・・・。

ま、人によって、好みは分かれると思いますので、
その辺はあまり参考になさらずに・・・。
この小説でも表紙に小畑健先生の書いた
カラーの「L」が見られて私は満足♪

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2007年12月30日 (日)

チーム・バチスタの栄光

今も、精神状態はどん底ですが、
ここで、少し気分を変えて最近読んだ本のレビューを。

入院中は、病室のテレビを見るか、
本を読むかしか、やることがなかったのですが、
この本は入院中に一気に読みました。

51zvz958rql_aa240_ 「チーム・バチスタの栄光」

<story>
東城大学医学部付属病院では、
心臓移植の代替手術であるバチスタ手術の専門チーム
「チーム・バチスタ」を作り、次々に成功を収めていた。
ところが今、三例続けて術中死が発生している。
そこで内部調査の役目を押し付けられたのが、
神経内科教室の万年講師で、
不定愁訴外来責任者・田口と、
厚生労働省の変人役人・白鳥だった……。

心臓のバチスタ手術といったらドラマにもなった
「医龍」が有名ですが、この小説は、「医龍」とは全く関係ありません。

第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作で、
現役の医師が書いた小説です。

それだけでも話題性十分なんですが、
読んでいるうちにどんどん引き込まれてしまうんです。

主人公の田口医師は、読者目線ですすめられ、
読んでいる私もいつの間にか、田口の気分になって、
「なんで、自分がこんな内部調査しないといけないんだ?」
って思ってしまったり(汗)
バチスタチームへの聞き取り調査のところは、
私まで気分が重くなったり(汗)

このバチスタチームの中心は、心臓移植の権威で、
その技術、人格全てにおいてみんなから尊敬される桐生助教授。
読みながら、すごくかっこいい人なんだろうなぁと勝手に想像していました
(;・∀・)

で、物語がガラッと変わってくるのが中盤で厚労省の役人、
白鳥が調査にやってくるところから。
この白鳥が一癖も二癖もある変人なんですよ。
田口医師もこの白鳥に振り回されっぱなしなんですが、
この田口と白鳥のやりとりが絶妙に面白いです!

で、この物語のクライマックス。
術中死は、「医療ミス」か「故意の殺人」なのか?

私としては、予測していない結末でした。

現役医師が書いているだけあって、大学病院内の人間関係とか、
今の医療の問題とか、リアルに描かれていたと思います。

で、我々一般人から見て、万能に見える医者も
結局は、ひとりの人間なんだと・・・。

これ、来春早々映画化されるんですよね。
白鳥役が「阿部寛」なのは、まぁいいとして
(でも原作では、小太りで「ゴキ○リ」みたいって描写があったけど。。。)
田口役を女性にして(原作は男性)「竹内結子」にする必要性があるのかな?と
原作は看護師以外みんな男性ばかりだから、
映画では少し華があった方がいいということでしょうか???

他の配役では、あの桐生助教授が、「吉川晃司」って。
・・・・・・と一瞬思ったのですが、吉川さん背高いし、クールだし、
案外合うかも?

来春2月に映画公開ですね。
来春2月には、「L」のスピンオフ映画も公開されるし、
両方見たいな。

2月には、心身ともに元気になっていたいな。

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2007年11月25日 (日)

ホームレス中学生

この連休は風邪をひいてしまい、外出していませんが
昨日1日でとある本を読みました。
「ホームレス中学生」

17b046020ea079055b8c4110_aa240_l 今、すっごく話題になっている本なので、
読んだ人も多いでしょう。

お笑いコンビ「麒麟」
田村裕の貧乏話です。

(関係ないけれど、
pinguは相方の川島がちょっと好き(汗))

田村くんは、よくテレビで貧乏話をネタにしているのを聞いていたのですが、
いやぁ・・・、なんというか・・・。

以下、ちょっと内容のネタばれあり。

冒頭から、田村くんがよくテレビでいっていた
家が差し押さえになり、父親が突然「解散!」
と言って行方をくらましたところから始まります。

その当時、田村くんはまだ中学生。
上に大学生の兄と高校生の姉がいるんですが、
まだ中学生(お姉ちゃんも未成年ですよね。)
だった田村くんを捨てた「父親」に対して、
読みながら私は本気で憤りを感じました。

で、田村くんは当時思春期真っ只中。
変なプライドも邪魔して、兄、姉に対して心配を掛けまいとして、
「自分は友達の家にお世話になるから。」
を嘘をつき、公園で生活することとなる。

本当に中学生にして「ホームレス」となるんです。
最初こそ笑える描写だったんですが、
だんだんと空腹が限界に達してくるところは読んでいて辛かったです。

「ダンボールを食べた」という有名な逸話も
本当でした。
ハトから餌を奪って食べた話も・・・。

でも、その後兄姉と無事に再会して、
周りの大人の好意で、無事に高校まで卒業する事が出来たのは
本当によかったです。
その周囲の好意、まだまだ世の中、
捨てたもんじゃないなって思いました。

小説としての腕や技術は置いといて、
(そもそも田村くんは、芸人だし・・・。)

本を読んで、田村くんって本当に
「純粋でいい人なんだなぁ」

としみじみ思いました。

普通なら、自分を捨てた父親を恨んでもおかしくないのに、
いや、普通恨むでしょう。
この父親、「保護責任者遺棄罪」で罰されてもいいくらいですよ。
なのに、父親への恨み言は一切書いていないんですよ。
逆に父親を労わるような事を書いて・・・。

田村くんのこの人柄は、
「最愛のお母さん」の影響に尽きると思います。

田村くんのお母さんへの想い、これは本当に泣けます。
最後の「母に伝えたいこと」の章を読んだ時は
もう号泣でした・・・。

本当に愛情に溢れて、素敵なお母さんだったんでしょうね。
だから、田村くんもこんなに思いやりのある人に成長したんだろうなと思います。

母の愛は、偉大だと改めて認識。

私も王子の母として、
王子にこう思われるような母親になりたいなって
思いました。

あとがきにも感動しました。
お世話になったひとりひとりに感謝の意を精一杯伝えて。

そしてこの田村くんの言葉、名言だと思いました。

「お湯に感動できる
幸せのハードルの低い人生を愛しています。」

幸せのハードルか・・・。
この言葉にいろいろと考えさせられました。
衣食住にも不自由しなくて、カワイイ王子もいるのに、

この一冊は、幸せをなかなか感じない私の心に
一石を投じてくれました。


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2007年10月 8日 (月)

アヒルと鴨のコインロッカー

この3連休、非常に心身共に不調で引きこもりだった私。
その代わり、一冊の本を読みました。
「アヒルと鴨のコインロッカー」

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映画化もされて、かなり評判のいい小説だったので、
とりあえず読んでみようかな?と
思って読んだのですが、
私が今まで読んだ本とはどこか違う・・・
何と言ったらいいのか分からないけれど、
とにかく、
続きが気になって、読んだら止まらなくなりました。

簡単なあらすじは・・・。

大学に入学した僕(椎名)が引っ越してきたアパートで出会ったのは、
悪魔めいた印象の長身の青年(河崎)。
初対面だというのに、彼はいきなり
「一緒に本屋を襲わないか」
と持ちかけてきた。
何でも、同じアパートに住むブータンという国から来た外国人に送りたいという
彼の標的は―たった一冊の広辞苑!?そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、
なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまった・・・。

これだけを読むと、純朴な青年が奇妙な青年と出会って、
奇妙な「本屋強盗」をするという、
奇妙なお話に思えるが、
(私もはじめは、そんな「奇妙」なお話と思っていました。
タイトルも最初は意味不明だったし・・・。)

読み進めるうちに、主人公の椎名(大学に入学したばかりの青年)
目線で語られる現在のお話と、
「わたし」という、とある女の子の目線で語られる2年前のお話。
この現在と過去の話が交互に出てきます。

きっと、この現在と過去はいつか繋がるんだろうと思いながら、
その事が気になって、もう時間を忘れてどんどん読んでいった。

そして、物語の後半で分かった衝撃の事実。
現在と過去が繋がった時に知る、
「本屋強盗」に隠された悲しく切ない事実。

この「トリック」にはまんまと騙されてしまったっ!!!
この発想、すごいっ!!!!

ミステリーであり、どこか、
ファンタジーでもある本当に不思議な物語。

とにかく、これはおススメな小説です。

私は、人に自分の価値観を押し付けたりはしない主義だけど、
この小説の事はいろんな人に知ってほしいと思った。
(映画化もされたから、多くの人が読んでいると思うけど。)

物語の中には、「人種差別」とか「動物虐待」とか
小説の題材にするには重いテーマが出てくるけれど、
それを重くせず、上手にお話の中に入れているところに
作者のすごさを感じました。

あと、この物語のカギとも言える「ブータン」から来た留学生。
何でも、ブータンという国は
「生まれ変わり」を信じているから
「死」も悲しいものではないと・・・。

「生まれ変わり」が本当にあるかどうかは分からないけれど、
そのブータンの死生観のおかげ(?)で、悲しいながらもどこか
ラストは前向きになれた気がした。

登場人物もみんな愛しいです。

この小説は私にとって、
「2007年に読んだ本」BEST1です。
(2007年もあと2ヶ月残っているけれど)

映画観たかったなー。
DVDが出るまで待つか・・・。

映画では、「瑛太」が重要な役で主演しているそうですが、
彼なら、この物語の世界観にすっごく合いそう・・・。

でも、この小説を映像化するって色々と難しそうだけど、
映画の評判もすっごくいいので、期待してます。

あと、この小説を読んだら、すっごく
「ボブ・ディラン」が聴きたくなります。

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2007年8月18日 (土)

人間失格

太宰治の代表作品
「人間失格」
という小説が今、爆発的に売れているとの事。

理由は、「DEATH NOTE」の作画を担当した漫画家
「小畑健」氏が表紙カバーを描いたからだって。

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←ちなみにこれが表紙。
何だか、デスノの主人公「夜神月」のような
少年が不敵な笑みを浮かべていますが・・・。
ていうか、これ「夜神月」まんまじゃね?

おそらく、小畑氏は小説「人間失格」の
このくだりを読んで、表紙を描いたのでは・・・。

「私は、その男の写真を三葉、見たことがある。
(中略)とにかく、おそろしく美貌の学生である。
しかし、これもまた、不思議にも生きている人間の感じはしなかった。
学生服を着て、胸のポケットから白いハンカチをのぞかせ、
籐椅子に腰掛けて足を組み、やはり、笑っている。
血の重さ、といおうか、生命の渋さともいおうか、
そのような充実感は少しもなく、鳥のようではなく、
羽毛のように軽く、ただ、白紙一枚、そうして笑っている。
つまり、一から十まで作り物の感じなのである。」

うーん、確かにこの描写には当てはまるな。
この表紙カバーの絵。

でも、この表紙カバーの少年はまさに「夜神月」のように腹黒く、
狡賢さを感じさせるけれど、
「人間失格」の主人公は、決して、腹黒くはないと思う・・・。

私、pinguが初めて小説「人間失格」を読んだのは
高校生の頃。

ちょうど年齢的に「人間の本質」
に迫るような本が読みたい時期だったけれど、
あまりにも主人公の「負のオーラ」に飲み込まれそうで、
読んだ後は、しばらく変な感じだった記憶がある。

この「人間失格」は、作者の太宰治の自叙伝とよく言われている。
主人公の「葉蔵」と太宰治の半生がそっくりだし。

太宰治は、長い「遺書」のつもりでこれを書いていたのだろうか?

私自身もこの小説の主人公と太宰治を、
どうしても重ねて読んでしまう。

そして、自分自身にも
似ている部分があることに気付いて愕然とする。

例えば、幼少期から少年期の主人公は、
常に大人や周囲の顔色を伺っては、恐れ、「道化者」と
自分を偽ることで、その不安、恐れから逃れようとする。

そこら辺の心情が分かり過ぎて読んでいて痛い。
「これは、pingu、オマエ自身でもあるんだぞ。」
と突きつけられているようで。

でも大人になるにつれて、主人公はどんどんと堕落への道を進む。

誰も信じられず、自分自身さえ信じられず、
適当にごまかすことも出来なくなり、
堕落し、女に、酒に溺れていく。

今の私は、まだかろうじて
世間的には堕落はしていない・・・つもり。
でも、一歩、間違えば、この主人公のようになる要素を多分に持っている。

まぁ、この主人公は不幸にも
女にもて過ぎたのが災いしたんだけど。
(その点、私はダイジョウブ?)

主人公「葉蔵」は、同棲していた女に
「あなたを見ていると、たいていの女のひとは、
何かしてあげたくて、たまらなくなる。」

と言わしめる。

キターーー!!!!!
母性本能に訴えて、女を惚れさせる男。
ある意味、今で言う究極の
「だめんず」

でも、いつの時代もそういう男に女は弱い。
かくいう、pinguも本質的にそういう男に惚れやすい(汗)

そして、主人公は女と(時にはゆきずりの女と)
心中未遂を繰り返す。

でも、思う。
主人公は、本気で女を愛した事などなかったと。

本気で愛したら、「一緒に死のう。」
ではなく、
「一緒に生きよう。」
と思うのではないか?

私は思う。
この主人公は、というよりも、
太宰治は、常に「かまってちゃん」で、

痛烈な自己否定をしながらも、
実は自分が大好きだったのではないか?
と。

最期は、女と入水自殺をしてこの世を去った太宰治ですが、
一説では、いざ死ぬ時になって、
躊躇した後があったとか、なかったとか。

文学好きにとって、「太宰治」という人間は、
好きか嫌いか、すごく評価が分かれそうだが、
私は好きだ。

一時期、(高校時代からしばらく)太宰治に自己投影して、
怖くて、太宰治が嫌いな時期があった。

でも、大人になった今、読み返して、

「太宰治ってすごく、人間臭いや。
下手に偽善ぶって正義感かざしている人間よりも好きだな。」

と素直に思える自分がいる。

しかし、私って・・・
デスノの作者の表紙カバーに釣られて、
まんまと集○社の思うツボにハマった訳だ。
なんていう、単純というか、ミーハーというか・・・。

でも、「人間失格」とデスノ作者の作画のコラボって、
めっちゃ、私適にツボなんだもん(;・∀・)

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2006年11月18日 (土)

東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~

もう、誰もが知っているベストセラー。
リリー・フランキーさん
「東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~」

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とっても、今さらなのですが、先ほど読み終えました。
リリー・フランキーさんといえば、
テレビで拝見する、
「超脱力系」なコラムニスト、イラストレーター。

そんなイメージでした。

ま、それはそれで事実なのでしょうが、
この小説を読んで、私のリリーさんに対する、認識が180℃変わった
と言っても、過言ではありません。

読み終えて、涙と共に、一種の清々しさすら感じています。
「感動した」という言葉でこの気持ちを表現するのは、
薄っぺらいと思うほどです。

もう、既に読んでいる方もたくさんいらっしゃると思いますが、
今から読む人、内容はまだ知りたくない人もいらっしゃると思うので、
感想は、続きに書きます。

続きを読む "東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~ "

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2006年10月28日 (土)

天使の卵

「そのひとの横顔はあまりにも清洌で、
凛としたたたずまいに満ちていた」

久しぶりに恋愛小説を読みました。

「天使の卵」

408748492009_scmzzzzzzz_ 最近、小西真奈美さん主演で映画化されたということもあって、
知っている方も多いのではないでしょうか?

物語は19歳の予備校生「歩太」が、
8歳年上の美しい女性に恋をする・・・・。
というものです。


これから、小説を読む人、映画を観る人には、
ネタバレを含むので、続きは、以下に書きますね。

続きを読む "天使の卵"

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2006年9月18日 (月)

陰日向に咲く

いきなりですが、実は「お笑い」好きなpinguです。

最近は、また「お笑いブーム」到来という感じですが、
私が今、一番注目している芸人さんは・・・・、

「劇団ひとり」

最初は、全然興味なかったんですけどね( ; ゚Д゚)

彼が東京事変のPVにスペシャルゲストで出演しているのを観て、

えぇぇぇぇぇぇぇΣ(゚д゚)!!!!
というサプライズと共に、以後、彼には注目していました。
林檎漬け←(東京事変のPVの記事です。)

そして今年観た映画では、
今のところ一番印象に残っている
「嫌われ松子の一生」
にも、結構重要な役どころで出演していたっっ!!!

そんなマルチな彼が小説を出したのは、皆さんも知っているでしょう。

「陰日向に咲く」

434401102301_scmzzzzzzz_ 本は2ヶ月くらい前に買ったのですが
(実は、左側にアフリエイトもしている・・・)

最初の章だけ読んで、しばらく放置していました( ; ゚Д゚)
ゴメン・・・・劇団ひとり・・・。

 で、昨日、残りの章を一気に読んだのですが・・・・。

読み終わった後、一種の清涼感が心を駆け抜けたというか、
在り来たりな言葉で言えば、
心の琴線に触れました。

5つのショートストーリーからなっていて、それぞれで完結しているのですが、
人生の落ちこぼれを決して、重くなく、
人間味溢れる目線で描いているんです。

何だか登場人物が、みんな愛しく思えて来るくらいでした。

そして、其々で完結している5つの話が、どこかで繋がっているんですよ。
その描写に、すごく感動しましたね。
彼の「もの書き」としての才能にも、惹かれました。

私は、星の数ほど存在するブロガーのひとりに過ぎませんが、
心の奥にひとつの夢があるんですよ。

今まで、リアルでも誰にも言っていないし、
ここにも書いていなかったけれど、

いつか、何か「物語」を書いてみたい。
小説でも、童話でも・・・・。
(あ!とうとう言っちゃった・・・(/ω\)ハズカシーィ)

と言っても、到底「宮部みゆきさん」が描くような壮大な小説など書けるわけはないけれど、

とりあえず、心の中で勝手に「劇団ひとり」をライバルに
こんな、温かくて、ちょっとほろ苦いお話をいつか書いてみたい。
(と、勝手にライバル宣言・・・・( ; ゚Д゚))

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実は、私の住む街に「劇団ひとり」を含めた芸人さんのライブがあったんだけど、
この台風で、どうなったのやら・・・・・。
 

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2006年5月17日 (水)

ようやくゲット!

前巻から1年8ヶ月・・・・。(計算あっているかな?)

今日、
「ハリーポッターと謎のプリンス」
が日本全国の書店で発売されました!!!

ハリポタファンの私は、もちろん書店で予約していました。

だって、やっぱり発売日に手にしたいもんね。

ようやく、ゲット!!!!

060517_17590001 今回も上下2巻セットです。

まぁ「謎のプリンス」っていう邦題が、
発表当初は一部で不評でしたが・・・。

一番最初の発表では確か「混血の王子」だったけど、

「混血」という言葉が(国によっては差別に当たるという理由で)
使えなくなったらしい・・・。



予約したら、何か特典つくと思ったら・・・・・。

060517_18000001 こんなカバン・・・・。








何かしょぼい(´・ω・`)
(でも、前回の5巻もこんなカバンだった・・・)

みなさん、ご存知だと思いますが、
このハリーポッターシリーズは、7巻完結で
今回は、その6巻になります。

1巻ではまだ11歳だったハリー達が、もう今回は16歳ですよ!!!
(1巻ごとに1歳づつ歳を重ねていく設定)

最初は、カワイイ11歳がいろんな経験(しかも、常識では考えられない経験・・・
魔法使いだから、ね?)
を経て、もう16歳の青年に成長したんだねぇぇ。

何か、自分の息子・・・・にしちゃ、大きすぎるので、
親戚の男の子(にしておこう)を見守っている気分ですよ(;・∀・)

以下は、前巻までの内容とチョットだけ含みます。

続きを読む "ようやくゲット!"

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